2013-01-01から1年間の記事一覧
プラハ、ドレスデン、ベルリンのクリスマス市を覗いてきました。 プラハでは、今度行ったら必ず食べてみたい、と秘かに思っていた「トゥルドゥロ」を一つ買って試食。小麦粉を練って発酵させた生地を棒に巻き付け、火の上でクルクル回しながら焼いた甘いお菓…
↑ヴルタヴァ(モルダウ)川 スメタナ博物館手前から 12月2日成田発。プラハ、ドレスデン、ベルリンを巡る9日間のツアーに参加して ベルリンフィルの定期演奏会を聴いてきました。 最初の訪問地はプラハ。 ストラホフ修道院神学の間でフルートとギターに…
大海の 磯もとゆすり 立つ波の 寄らむと思へる 浜の清けく 万葉集 巻7ー1239
味酒(うまさけ)を 三輪の祝(はふり)が いはふ杉 手触れし罪か 君に逢ひがたき 丹波大女娘子(たにはのおほめのをとめ) 万葉集 巻4−712 三輪の神官たちが大切に斎き祀っている杉に手を触れた罪なのでしょうか いとしい人になかなか逢えないのは。 巳の…
ブリヂストン美術館 「カイユボット展ー都市の印象派」 を観てきました。(11月2日) 『ギュスターヴ・カイユボット(1848〜1894)はモネやルノワールとともに印象派を代表する画家で、1876年の第2回印象派展以降、5回にわたって印象派展に…
苗代(なはしろ)の 小水葱(こなぎ)が花を 衣(きぬ)に摺(す)り 馴(な)るるまにまに 何(あぜ)か愛(かな)しけ 万葉集 巻14−3576 苗代のコナギの花で摺り染めにした衣がだんだん着馴れてくるように あの娘(こ)も馴れるにつれてどうしてこう愛(…
日曜日 雨 寒し。台風27号接近中のためか、折角の日曜日も、終日冷たい雨に降りこめられる。ついこの間まで「暑さ」を嘆いていたのがウソのよう。
道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今さらになど 物か思はむ 万葉集 巻10−2270 道の辺のすすきの下でひっそりと咲く思い草のように、私はあなた一人を頼みに思っています。 今さらどうして物思いなどいたしましょう。 〜〜*〜〜*〜〜*〜〜 万葉集の中で『…
恋しけは 袖も振らむを 武蔵野の うけらが花の 色に出(づ)なゆめ 万葉集 巻14−3376 恋しいなら私が袖を振りましょう。ですから、武蔵野のオケラの花のように あなたは恋心を顔色にあらわさないでくださいね、決して。 8月下旬、戸倉上山田温泉滞在中…
信濃なる 千曲(ちぐま)の川の 細石(さざれし)も 君し踏みてば 玉と拾はむ 万葉集 巻14−3400 信濃の千曲川の小石だって、あなたが踏まれたのなら、玉として拾いましょう。 止せば良いのに、残暑厳しい八月の終わりに、信州は戸倉上山田温泉に出かけま…
ブリジストン美術館のチケットを頂いで、8月中旬に出かけました。 せっかく東京まで行くのだから、出来れば歌舞伎座も覗いてみたいな、とインターネットで調べますと、今月はポツポツ空席がある模様。では当日券があったら観ようということになりました。 そ…
金曜日 曇り 当地は全く雨が降らない。カラカラだ。今日は今にも降りそうな曇り空。遠雷もごろごろ聞こえるが、17時をすぎても一滴の雨もなし。こんなに雨を待つ気分になるのは珍しいだろう。気象情報は「大気の状態が不安定で所によりカミナリをともなって…
蝉のなくを聞きて吹く風の 涼しくもあるか おのづから 山の蝉鳴きて 秋は来にけり 源 実朝 金槐和歌集より お隣さんの枇杷の木にツクツクボウシが来てしきりに鳴くので、塀越しに失礼して写しました。 万葉集には秋の蝉として蜩が何首も歌われています。 と…
御佩(みはかし)を 劒(つるぎ)の池の 蓮葉(はちすは)に 渟(たま)れる水の 行方無(な)み わがする時に 逢ふべしと 逢ひたる君を な寐そと 母聞(きこ)せどもわが情(こころ) 清隅(きよすみ)の池の 池の底 われは忘れじ ただに逢ふまでに 万葉集 巻13−…
忘れ草 我が紐に付く 時となく 思ひわたれば 生けりともなし 万葉集 巻12−3060 忘れ草を私はきものの下紐につけました。 ひっきりなしにあの人のことを恋しく思っていると、苦しくて生きた心地もしませんから。 * 忘れ草(萱草)は憂いを忘れる草とさ…
吾妹子(わぎもこ)が 赤裳の裾の ひづちなむ 今日の小雨に われさへ濡れな 万葉集 巻7−1090 愛しいあの娘の赤い裳の裾が濡れているだろう。今日の小雨に私も濡れよう。 ノハナショウブ 〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜 先週末の天気予報によります…
山萵苣(やまぢさ)の 白露しげみ うらぶるる 心も深く 我が恋やまず 万葉集 巻11−2469 山ぢさの花が白露の重みにうなだれるように、心も深くしおれて、私の恋は止むことがありません。 〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜 日曜日は北鎌倉での昼食会…
神山や 大田ノ沢の かきつばた ふかきたのみは いろにみゆらむ 藤原俊成 卿 上賀茂神社の御降臨山である神山の近くに在る大田神社のかきつばたに (人々が)よくよくお願いする恋事(いろ)は この花の色のように なんと一途(一色)で美しく可憐なのだろう…
馬来田(うまぐた)の 嶺(ね)ろに隠(かく)り居 斯(か)くだにも 國の遠かば 汝(な)が目欲(ほ)りせむ 万葉集 巻14−3383 馬来田の山々に隠れていて、こんなにもお前の里が遠くては、ますますお前の顔を見たくなるだろうな。 *〜〜*〜〜*〜〜…
薫風に誘われて、憲法記念日の3日 『くりはま花の国』 のポピーを見に出かけました。 ポピーはまだ蕾が多くて、全面満開になるには、もうしばらく掛かりそうです。 松の花はどんな様子かな?と県木の広場にも寄って松の木を良く見ますと、松かさをつけた木…
土曜日 晴れ 巷は大型連休ということで賑やかな話題が多いようだが、当方はとくに関係なし。 天気快晴、風もなく格好のウオーキング日和ということで午後から近くの「菖蒲園」へ。時期的に菖蒲は花が見られるまであと30日、今はまだ苗が伸びた程度、藤の花は…
買い物ついでに公園を散策していた時 松の枝の、すぅ〜っと長く伸びている穂のようなものの先端に紫色の小さな実のようなもがあるのを見つけました。どうやらこれが松の雌花のようです。パイナップルに似た形してますね。 * 穂のようなもの。それは茎で、や…
木曜日 晴れ 昨日は「浜友会」の定例稽古だったが、帰り道は季節外れの風雨でビショ濡れ、この春の気象は荒っぽい。明日も夕方から荒れ模様の予報。だが自然はカケ足で緑に覆われつつある。花見抜きの新緑到来だ。 未完
山高み 夕日隠りぬ 浅茅原(あさぢはら) 後(のち)見むために 標(しめ)結はましを 万葉集 巻7−1342 山が高いので、もう夕日が隠れてしまいました。 浅茅原を後でまた見るために、しるしの標(しめ)を結んでおけばよかった。 4月8日、近所の小さ…
松の花 花数にしも わが背子が 思へらなくに もとな咲きつつ 平群氏女郎(へぐりのいらつめ) 万葉集 巻17−3942 松の花を、あなたは花の数のうちとも思っていらっしゃらないのに、やたらに咲いています。 (私は、その松の花です) *平群氏女郎が大伴家…
桜花 咲きかも散ると 見るまでに 誰(たれ)かも此処に 見えて散り行く 万葉集 巻12−3129 (柿本人麿歌集) 桜の花が咲いては散っていくように、ここに集っては散って行く人々は誰なのでしょう。 長興山紹太寺の枝垂桜 次世代の木も成長しています 花…
鴬の 鳴き散らすらむ 春の花 いつしか君と 手折り挿頭(かざ)さむ 大伴家持 万葉集 巻17ー3966 ウグイスが鳴いて散らしているであろう春の花を、いつの日にかあなたと手折り、髪に飾りたいものです。 横須賀市の三笠公園近くに『よこすかポートマーケ…
大神(おおみわ)朝臣奥守(おきもり)の報(こた)へ嗤う歌一首 佛造(ほとけつく)る 真朱(まそほ)足らずは 水たまる 池田の朝臣(あそ)が 鼻の上を掘れ 万葉集 巻16−3841 仏を造る朱(ソホ=水銀)が足りないのなら、池田朝臣の赤い鼻の上を掘りな…
春日野に 粟(あは)蒔けりせば 鹿(しし)待ちに 継ぎて行かましを 社(やしろ)し留むる 佐伯宿禰赤麿(さへきのすくねあかまろ) 万葉集 巻3−405 春日野に粟を蒔いたのなら(あなたに逢えるのなら)、鹿を待ち伏せするようにして毎日逢いに行くのです…