2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

富士山

撮影場所 箱根 大涌谷 富士の嶺を 高み恐(かしこ)み 天雲も い行きはばかり たなびくものを 巻3−321 冨士の山が高くて恐れ多いので、雲も行く手をはばまれて、たなびいています。

山橘・やまたちばな (やぶこうじ)

撮影場所 鎌倉 東慶寺この雪の 消残る時に いざ行かな 山橘の 実の照るも見む 大伴家持 巻19−4226 この雪が消え残っているうちにさぁ行こう。山橘の実が赤く雪に輝いているのも見よう。 くすりの博物館 万葉集の植物

あきのか (松茸)

撮影場所 浅草高松の この峯も狭(せ)に 笠立てて 盈(み)ち盛りたる 秋の香のよさ 巻10−2233 高円山のこの峰も狭い程に笠を立てて、一杯に満ちている松茸の香りのよいことよ

ささ (笹)

撮影場所 玉川温泉小竹(ささ)の葉に はだれ降り覆ひ 消なばかも 忘れむと言へば 益して思ほゆ 巻10ー2337 「ささの葉に薄雪が積もってやがて消えてゆくように、私がいなくなったら、私のことなんか忘れてしまうのでしょうね」などと(妹が)言うので…

さなかづら (さねかづら)

撮影場所 横須賀市衣笠町 玉くしげ みむろの山の さなかづら さ寝ずはついに ありかつましじ 藤原鎌足 巻2−94 あなたと共に寝ずには、結局そのまま耐えていることが出来ないでしょう。

撮影場所 足立美術館 奥山の 岩に苔生し 恐(かしこ)けど 思ふ情(こころ)を いかにかもせむ 巻7−1334 奥山の岩に生えている苔(こけ)が貴い様に、私の思う相手は身分が違って恐れ多いけれども、私の心はどうにもならないことです。