2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

山吹

蝦(かはづ)鳴く 神南備(かむなび)川に 影見え 今か咲くらむ 山吹の花 厚見王(あつみのおほきみ)万葉集 巻8ー1435 かじかの鳴く神南備川に影をうつして、今ごろは咲いていることでしょうか。山吹の花が。 神南備川(神名火川)とは、奈良県の飛鳥…

梓・あづさ(あずさ)

梓弓(あづさゆみ) 引かばまにまに 依(よ)らめど 後の心を 知りかてぬかも 石川郎女(いしかはのいらつめ)万葉集 巻2−98 梓弓を引くように私の心をを引いて誘うならば、あなたの意のままになりますけれど、その後のあなたのお心がわかりません。 *こ…

この花の 一枝(ひとよ)のうちに 百種(ももくさ)の 言(こと)そ隠(こも)れる おぼろかにすな 藤原廣嗣(ふじわらのひろつぐ) 万葉集 巻8−1456 この花一枝のうちに多くの言葉がこもっているのです。おろそかにしないで下さい。 *桜の花を娘子(…