2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

見越しの崎 (説Ⅰ 御輿ヶ嶽)

鎌倉 甘縄神明宮 鎌倉の 見越しの崎の 岩崩(いわくえ)の 君が悔ゆべき 心は持たじ 万葉集 巻14ー3365 鎌倉の見越しの崎の岩が崩れるような、あなたが後悔なさるような浅い心など、私は決して持ちません。 *御輿ヶ嶽とは、甘縄神明宮から長谷の大仏…

美奈瀬川・みなのせがわ (現 稲瀬川・鎌倉由比ガ浜)

ま愛(かな)しみ さ寝に吾(わ)は行く 鎌倉の 美奈の瀬川に 潮満つなむか 万葉集 巻14−3366 妹(いも)可愛さに、わたしは共寝をしに出かける。鎌倉の美奈瀬川に今頃は潮が満ちているだろうか。 稲瀬川の碑(昔は様々な悲劇があったところです) 稲…

撮影場所 秋田県 玉川温泉 朝霧に 濡れにし衣 干さずして 獨(ひと)りか君が 山道(やまぢ)越ゆらむ 万葉集 巻9−1666 朝霧で濡れた衣を乾かしもしないで、今頃あなたは独りで山道を越えておいででしょうか * 斉明天皇が紀の温泉(白浜温泉)行幸の時…

雫 (しづく)

撮影場所 箱根 俵石 大津皇子 石川郎女に贈る御歌一首 あしひきの 山のしづくに 妹待つと われ立ち濡れぬ 山のしづくに 万葉集 巻2−107 貴女を待ってたたずんでいて、私はすっかり山のしずくに濡れてしまいました。 撮影場所 湿生花園 石川郎女 和(こた…