2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧
撮影場所 市川市万葉植物園 立ちかはり 古き都と なりぬれば 道の芝草 長く生ひにけり 田邊福麿 万葉集 巻6−1048 撮影場所 横須賀市平作 都がかわって、立派だった奈良の都も古い都になってしまったので、道の芝草がこんなに長く伸びてしまいました。
撮影場所 市川市万葉植物園 瓜食(は)めば 子ども思ほゆ 栗食(は)めば まして偲(しの)はゆ いづくより 来りしものぞ 眼交(まなかひ)に もとなかかりて 安眠(やすい)し寝(な)さぬ 山上憶良 巻5−802 瓜を食べると子供のことが思われる。栗を食べ…
撮影場所 大船フラワーセンター うち日さつ 三宅の原ゆ 直土(ひたつち)に 足踏(ふ)み貫(ぬ)き 夏草を 腰になづみ 如何(いか)なるや 人の子ゆゑそ 通はすも吾子(あご) 諾(うべ)な諾(うべ)な 母は知らじ 諾(うべ)な諾(うべ)な 父は知らじ 蜷(みな)の…
秋の七草 撮影場所 大船フラワーセンター 我が目妻(めづま) 人は離(さ)くれど 朝顔の 年さへこごと 我は離(さ)かるがへ 万葉集巻14ー3502 私の愛しい妻を人々は引き離そうとするけれど、幾年でも、私は決して離れませんよ *「あさがほ」は「む…
秋の七草 撮影場所 大船フラワーセンター 女郎花(をみなへし) 秋萩手折(たお)れ 玉桙(たまほこ)の 道行き襄(つと)と 乞はむ児がため 石川朝臣老夫(いしかわのあそみおきな) 万葉集 巻8−1534 オミナエシと秋萩をたおりなさいよ。あなたの旅の…
秋の七草 撮影場所 増富温泉 見渡せば 向ひの野辺の 撫子(なでしこ)の 散らまく惜しも 雨な降りそね 万葉集 巻10ー1970 見渡すと向こうの野に咲いているナデシコの花が散るのが惜しい。雨よ、降らないで。
秋の七草 撮影場所 自宅付近 女郎花(をみなへし) 生(お)ふる沢辺の 真田葛原(まくずはら) 何時(いつ)かも絡(く)りて わが衣(きぬ)に着む 万葉集 巻7−1346 おみなえしの生えている沢のほとりのクズ原のクズを、何時、糸に繰って、わたしの着…
秋の七草 撮影場所 秋田県 玉川温泉 陸奥(みちのく)の 真野(まの)の草原(かやはら) 遠けども 面影にして 見ゆといふものを 笠女郎(かさのいらつめ) 万葉集 巻3−396 みちのくの真野の草原(かやはら)は遠いけれど、心に思えば面影となって見える…
秋の七草 撮影場所 市川市万葉植物園 笠朝臣金村(かさのあそみかなむら)の伊香山(いかごやま)にして作る歌二首 草枕(くさまくら) 旅行く人も 行き觸(ふ)らば にほひぬべくも 咲ける萩かも 万葉集 巻8−1532 伊香山(いかごやま) 野辺に咲きたる…
撮影場所 市川市万葉植物園 道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今さらになど 物か思はむ 万葉集 巻10−2270 道の辺のすすきの下でひっそりと咲く思い草のように、私はあなた一人を頼みに思っています。今さらどうして物思いなどいたしましょう。 撮影場所 向…
撮影場所 市川市万葉植物園 安波峯(あはを)ろの 峯(を)ろ田に生(お)はる 多波美蔓(たはみづら) 引かばぬるぬる 吾(あ)を言(こと)な絶え 安波(あわ)の山の山田に生えているタワミヅラが、引いてもヌルヌルして離れないように、あなたも私とのた…
入間道(いりまぢ)の 大家が原の いはゐ蔓(つら) 引かばぬるぬる 吾(わ)にな絶えそね 万葉集 巻14−3378 入間道の大家が原のイハイツラが、引き抜けばいつまでもヌルヌルしているように、私との仲が切れてしまわないようにして下さい。 くすりの博…