2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

秋萩の花

わが岡の 秋萩の花 風をいたみ 散るべくなりぬ 見む人もがも 万葉集 巻8−1542 大伴旅人 私の住む岡の秋萩の花は風が激しいので散りそうになっています。見る人があるといいのに。 一昨日27日はきつい残暑の一日でしたが、日ごろの運動不足を解消しよ…

葛 (くず)

わが屋戸の 田葛葉(くずは)日にけに 色づきぬ 来まさぬ君は 何情(なにこころ)そも 万葉集 巻10−2295 わが家の庭先の葛の葉が日益しに色づいてきましのに、お見えにならないあなたは、どんなおつもりなのでしょう。 この夏の暑さにはホトホト参りま…

燈火 (ともしび)

燈(ともしび)の 影にかがよふ うつせみの 妹が笑まひし 面影に見ゆ 万葉集 巻11−2642 燈火の影にちらちらするあの娘のほほえみが、今、面影に浮かんで見えます。 旧い写真を整理していたら、こんな写真が出てきました。 東大寺二月堂に灯された蝋燭…