2017-01-01から1年間の記事一覧

横浜暮色

横浜で、趣味のお仲間との忘年会に出席すると云う夫を日本大通りの会場まで送って行き その後ひとりで開港の道プロムナードを歩きました。 イチョウの並木は冬木立となり、根元はギンナンの臭い芬々。 大桟橋には出港前の飛鳥IIので〜んとした姿がありました…

箱根の紅葉

甘酒茶屋に行った日、元箱根から杉並木を通って箱根町まで歩く道中 成川美術館と箱根の関所周辺で中々美しい鮮やかな紅葉が見られました。 路線バスの車窓からは、お玉ヶ池背後の二子山の山肌がまさに織る錦。 小涌谷の蓬莱園でも、真っ赤に燃えるモミジが陽…

甘酒茶屋

箱根で紅葉を見がてら久しぶりに甘酒茶屋まで行ってみようか・・・ そんな相談をして立ち寄った甘酒茶屋。ここで憩う現代の旅人たちは、随分と国際色豊かな顔ぶれなのでした。 日本人でも甘酒はちょっと苦手な人が多いのに、外国の皆さんは甘酒を綺麗に飲み…

円覚寺 舎利殿

11月3日〜5日、宝物風入れで舎利殿が特別公開されましたので拝観して参りました。 鎌倉五山二位の円覚寺は、弘安五年(1282)の創建、開基は執権北条時宗、開山は無学祖元(仏光国師)です。 深い緑に包まれた円覚寺は、中世鎌倉の面影が強く感じら…

さな蔓 (サネカズラ、美男蔓)

木綿裹(ゆふつつ)み 白月山の さな葛 後もかならず 逢はむとそ思ふ 或る本の歌に云はく、絶えむと妹をわが思はなくに 万葉集 巻12−3073 (白月山のさな蔓のように)後にも必ずあなたと逢いたいと思います。 *木綿裹み(一に云はく、畳)。 木綿裹は…

散歩

ある日の午後、久里浜緑地に散歩に行かない?とツレが誘いますので出かけました。 JR久里浜駅から商店街を通り抜ける、いつものコースを歩いていてフト振り返ると一緒に歩いている筈の夫がいません。ありゃ、また迷子だ、と駅の方に戻ってみても姿なし。杖…

アサギマダラ

先日訪れた湿生花園の、春には水芭蕉が咲く林の中に一頭のアサギマダラを見ました。 この季節は此処まで入って来る人は少なく今は静かな場所で、もともと人に対する警戒心も余り持たない蝶らしく ヒヨドリバナを移動しながらゆっくり吸蜜する姿を写すことが…

秋の野で

9月に入っても暑い日が続き家に籠りがちでしたが、少しは歩かなければ、と先週、箱根湿生花園に出かけました。 宮ノ下辺りでは蒸し暑く、強羅はやや蒸すかな? 仙石原まで行きますと空気はサラリと爽やかな風が渡って通ります。 湿生花園の秋の花は、サギソ…

湯治

5年ぶりに訪れた増富温泉は、ほんの少し寂しさが漂うように感じました。 住民の高齢化による過疎化が進んだのか人影まばら。何となく活気がない。常連の湯治客も減っているのでしょう。 お盆の間はさすがに満室との事でしたが、それが過ぎればお客さんも少…

増富の野草

台風15号の前触れで、今日は朝から風雨が強く荒れた空模様です。 8月も今日でお終いだわ! と慌てて野の花の写真をまとめました。 何処でも見られる野草が多いですが、シデシャジンは此処でしか見たことがなく、 以前と変わらず同じ場所に見つけて嬉しく…

いつまでも引きずる増富温泉あれこれ。今日は虫です。この温泉場周辺を散策する楽しみの一つは、珍しい蝶に遭遇する事です。 過去に此処で出会った私にとって珍しい蝶は、アサギマダラ、ミヤマカラスアゲハ、クジャクチョウ、ルリタテハ、コムラサキ、 イチ…

廃校カフェ

増富温泉の宿からぶらぶらと川下に向かって歩いて行きますと、日向だの日陰だのと呼ばれる小さな集落の中に昭和38年に廃校になったという小さな分教場が残っています。 この古い校舎を借りて染色工房として使っていた人がカフェを始めたと聞き、散歩がてら…

明野のひまわり

8月2日、山梨県北杜市、茅ヶ岳山麓に広がる明野のひまわり畑であれこれ写して来ました。 ひと月の間花が楽しめるよう区画を分けて開花期をずらし、しめて60万本のひまわりが植えられているそうです。 私共が訪れた時は、区画番号の若い畑がちょうど見ご…

山川

雨降れば 激(たぎ)つ山川 石(いは)に觸(ふ)れ 君が摧(くだ)かむ 情(こころ)は持たじ 万葉集 巻10ー2308 雨が降ると激流になる山川が岩に砕けるように、あなたの思いが砕けるような心を私は持っていません。 (大丈夫、安心してね) 今日の写…

ニイニイゼミ

台所仕事をしている時、日常的に聴こえる耳鳴りとは少し違う音質?の、ヂ〜〜〜 ヂ〜〜〜と云う音がしました。 おや! そろそろニイニイゼミさんのお出ましかな。 お隣さんの枇杷の木を見に行きますと、いました、三匹のニイニイゼミさん。 7月22日の午後…

箱根登山鉄道

やれ猛暑日だ、熱中症だと連日の報道で、老人はどうすれば良いの?とオロオロ暮らしておりますが 手慰みに、先日出かけた箱根の登山電車の車窓風景を並べてみました。 箱根湯本駅を発車間際の、氷河特急風に塗装されたサン・モリッツ号に間に合い 運転席の後…

朝霧の 八重山越えて 霍公鳥 卯の花辺から 鳴きて越え来ぬ 万葉集 巻10−1945 (夏の雑歌) 朝霧の山々を越えてホトトギスが、卯の花のあたりを鳴いて越えて来ました。 ウツギ もう10日以上経ってしまいましたが、箱根湿生花園を散策した日の花の様子…

ゆり

筑波嶺の さ百合(ゆる)の花の 夜床(ゆとこ)にも 愛(かな)しけ妹そ 昼も愛しけ 万葉集 巻20−4369 上丁(かみつよぼろ)大舎人部千文(おほとねりべのちふみ) 筑波山の百合の花のように、夜床でも愛しい妻は、昼も愛しい。 *大舎人部千文 常陸国…

衣笠山公園散策

湿度が低く爽やかな日に衣笠山公園まで散策に出て、遊歩道沿いの見頃の紫陽花を写してきました。 まごまごしている間にもう一週間経ってしまいましたが、ま、こんなのはいつもの事です。 紫陽花の花は今でこそ人々に持て囃され、人を呼ぶために沢山植えて名…

青葉楓  称名寺にて

いかにして この一本(ひともと)に時雨れけん 山に先立つ庭のもみぢ葉 藤原為相 上の写真は、横浜市金沢区にある称名寺金堂前の、能「六浦(むつら)」所縁の、周りの山々が紅葉しているのに この一本は青いままだったと言い伝えられる「青葉楓」です。 と…

かきつはた

常ならぬ 人國山の 秋津野(あきづの)の 杜若(かきつはた)をし 夢(いめ)に見るかも 万葉集 巻7−1345 人国山のあたりの秋津野の、たおやかに咲くかきつばたを夢に見たのです。 18日、福島県いわき市にある、願成寺 白水阿弥陀堂を拝観して参りまし…

卯の花

卯の花の 咲く月立ちぬ 霍公鳥 来鳴き響めよ 含(ふふ)みたりとも 万葉集 巻18−4066 大伴家持 *四月一日、久米廣繩(くめひろのり)の館で宴の席での一首です。 いつも通る道沿いの藤の花が咲いている崖の下の方は、落石防止のコンクリートが吹き付…

藤波の

藤波の 花は盛りに なりにけり 平城(なら)の京(みやこ)を 思ほすや君 万葉集 巻3−330 防人司佑(さきもりのつかさのすけ) 大伴四綱(おほとものよつな) 藤の花が盛りになりました。奈良の都をなつかしくお思いになるでしょうね。 * 大宰府長官、大伴…

鎌足稲荷神社

内大臣(うちのおほまへつきみ)藤原卿、采女安見兒(やすみこ)を娶(ま)しき時作る歌一首 われはもや 安見兒得たり 皆人の 得難(えがて)にすとふ 安見兒得たり 万葉集 巻2ー95 藤原鎌足 私は安見児を妻にしたよ。誰もが妻にする事が難しいという安見…

さくらばな

わが背子が 古き垣内(かきつ)の 桜花 いまだ含(ふふ)めり 一目見に来(こ)ね 万葉集 巻18−4077 大伴家持 あなたが住んでいた昔の垣内の桜の花はまだ蕾です。一目見にいらっしゃい。 * 大伴池主さんの旧宅の西北の隅の桜の木を詠んだ歌です。 麗…

マルタのお土産

春休みにプチ留学でマルタ島に行ってきた孫のお土産です。 蜂蜜が名産らしいから買ってくるね。と云っていたので楽しみに待っていたらば 何やらこまごまと届けに来てくれました。 チーズも買ったんだけど持ってくるの忘れちゃった、と云いながら小さな包みを…

布雲

夕されば み山を去らぬ 布雲(にのぐも)の 何(あぜ)か絶えむと 言ひし児ろばも 万葉集 巻14−3513 夕方になると山にたなびいて離れない布雲のように、何であなたとの仲が絶えることがありましょうか と言ったあの子は、あぁ (どうしていることであ…

小鴨

沖に住も 小鴨(をかも)のもころ 八尺鳥(やさかどり) 息づく妹を 置きて来のかも 万葉集 巻14−3527 沖に住む小鴨のように大きなため息をつく妻を置いて、私は旅に来てしまいました。 *「沖に住も」は「沖に住む」、「来のかも」は「来ぬかも」。い…

わらびもち

東大寺二月堂の脇の茶所「龍美堂」のわらび餅です。 古い写真で、上は2013年、下は何と2006年に写しました。 二月堂に詣でた時は必ず立ち寄り一服する茶所で、寒くても暑くても注文するのは「抹茶とわらび餅」。 好みは2006年タイプ。ひんやり、…

晩白柚

ふるさと納税の返礼品として、熊本県から晩白柚を送って頂きました。 以前、果物屋さんの店頭で見て興味を持ち申し込んだのです。 「晩白柚の歴史」 時は大正9年、品質の優れた新しい果実品種「晩白柚」が、原産地マレー半島から、当時台湾総督府に勤務され…