2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧
わたつみの 豊旗雲(とよはたくも)に 入日(いりひ)さし 今夜の月夜(つくよ) あきらけくこそ 中大兄皇子 万葉集 巻1−15 大海の豊旗雲に入日の差すのを見た今宵は、月も清かに照って欲しいものです *「あきらけくこそ」の部分は、万葉仮名では「清明…
鎌倉 源氏山公園で 鴉(からす)とふ 大軽率鳥(おほをそどり)の 真実(まさで)にも 来まさぬ君を 児ろ来(く)とそ鳴く 万葉集 巻14−3521 カラスという大あわて者の鳥が、本当にいらっしゃるわけでもないわが君を、児ろ来(あの方がおいでになった…
二宮町 吾妻山公園からの大山 相模嶺(さがむね)の 小峯(おみね)見かくし 忘れ来る 妹が名呼びて 吾を哭(ね)し泣くな 万葉集 巻14ー3362 いつも見える相模の嶺の小峰を見て見ないふりをするように、無理に忘れてきた妻の名を、つい口に出して呼ん…
] 我が屋前(やど)の 冬木の上に 降る雪を 梅の花かと うち見つるかも 巨勢朝臣宿奈麿(こせのあそみすくなまろ) 万葉集 巻8−1645 我家の庭先の冬枯れの木の上に降る雪を、梅の花かと眺めたことでした。 明日は立春というのに夜半から雪が降りだしま…
こゆるぎの浜。 吾妻山公園から西、二宮、国府津の海岸線と箱根方面の眺望 相模路(さがむぢ)の 淘綾(よろぎ)の浜の 真砂(まなご)なす 児らは愛(かな)しく 思はるるかも 万葉集 巻14−3372 相模の淘綾(よろぎ)の浜の美しい砂のように、あの娘が可…