2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

エビネ

春の花 今は盛りに にほふらむ 折りてかざさむ 手力(たじから)もがも 大伴家持 万葉集 巻17−3965 春の花が今は盛りと咲いていることでしょう。それを手折って髪にさす手の力があればよいのですが・・・ * 家持さんはこの時病気だったようです。「春…

亀・かめ

新宿御苑で さ丹(に)つらふ 君が御言(みこと)と 玉梓(たまづさ)の 使も来ねば 思ひ病む 我が身ひとりぞ ちはやぶる 神にもな負(おほ)せ 占部(うらべ)坐(ま)せ 亀もな焼きそ 恋ひしくに 痛き我が身そ いちしろく 身に染(し)み透り 村肝(むらきも)の …

柳・やなぎ

鶴岡八幡宮 源平池 浅緑(あさみどり) 染め懸(か)けたりと 見るまでに 春の楊(やなぎ)は 萌えにけるかも 万葉集 巻10−1847 浅緑の色に染めて掛けてあるのかと見ちがえるほどに、春の柳の枝が芽吹いてきました。 * 柳は種類が多いのですが、万葉…

唐棣 ・はねず (にわうめ)

雨の日の庭梅 夏まけて 咲きたる唐棣(はねず) ひさかたの 雨うち降らば うつろひなむか 大伴家持 万葉集 巻8−1485 夏を待ちうけて咲いたハネズは、雨が降ったら色があせてしまうのでしょうか。 * ハネズはこの庭梅の他に、同じ仲間の庭桜、木蓮とす…