2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
青海原(あおうなはら) 風波(かぜなみ)なびき 行くさ来(く)さ 障(つつ)むことなく 船は早けむ 大伴家持 万葉集 巻20−4514 青海原に風も波もなびいて,行きも帰りも障りなく、あなたの船は早く進むことでしょう。 *渤海大使 小野田守(おののた…
わが門(かど)の 片山椿(かたやまつばき) まこと汝(な)れ わが手触れなな 土に落ちもかも 物部廣足(もののべのひろたり) 万葉集 巻20−4418 わが家の門に咲く片山椿よ、お前は私の手が触れないのに土に落ちてしまうのだろうか。 *この歌は、椿…
鴛鴦(をし)の住む 君がこの山斎(しま) 今日見れば 馬酔木の花も 咲きにけるかも 御方王(みかたのおおきみ) 万葉集 巻20−4511 オシドリの住む、あなたのこの庭を今日見ますと、馬酔木の花さえ咲いています。 *中臣清麿邸での宴の席で詠まれた『…