2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧
山上臣憶良の、秋の野の花を詠む二首 秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種の花 万葉集 巻8ー1537 春日大社北参道に建つ「秋の七種」万葉歌碑 萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがほ)の花 万葉集 巻8−1…
狭井川の流れ近くに建つ歌碑 三輪山を しかも隠すか 雲だにも 心あらなも 隠さふべしや 万葉集 巻1−18 額田王 なつかしい三輪山を、そのように隠すのですか。 せめて雲だけでも思いやりがあって欲しい、あんなにも隠すなどあってよいものでしょうか。 都…
山の末(は)に いさよふ月を 何時( いつ)とかも わが待ち居らむ 夜は深(ふ)けにつつ 万葉集 巻7ー1084 山の端でためらっている月を、 いつ出てくるかと思って待っているうちに、夜は更けて行きます。 今年の十六夜は9月9日 望の月、それもスーパーム…
わが屋前(やど)に 生(お)ふる土針(つちはり) 心ゆも 想はぬ人の 衣(きぬ)に摺(す)らゆな 万葉集 巻7−1338 わが家の庭先に咲いている土針(つちはり)よ。心から思ってもいない人の衣に染められてはなりませんよ。 (好きでもない人と一緒にな…