ツクツクボウシ



蝉のなくを聞きて

吹く風の 涼しくもあるか おのづから 山の蝉鳴きて 秋は来にけり      


   源 実朝  金槐和歌集より




お隣さんの枇杷の木にツクツクボウシが来てしきりに鳴くので、塀越しに失礼して写しました。


万葉集には秋の蝉として蜩が何首も歌われています。
ところが当地では、ヒグラシは梅雨明け後、真っ先に鳴き始める夏を告げる蝉で、立秋を過ぎてめっきり声が聞かれなくなると、
代わってツクツクボウシが『秋になったよ ツクツクホーシ ツクツクホーシ』と辺りに知らせます。
とは云うものの、今年は少し変で、七月中旬にヒグラシとミンミンゼミと一緒に早々とツクツクボウシが鳴いたかと思えば 
立秋過ぎた今でも近くの森から『カナカナカナ・・・』と朝夕涼しげなヒグラシの声が届きます。
(音量はちょっと減ってきたかな・・・)


ツクツクボウシは本来、これからが活躍のシーズン。暫くの間せっかちな鳴き声を楽しませてくれることでしょう。


もう一つの今年は変。 クマゼミが増えました。この町に暮らしてゥん十年、初めての事です。


そんなこんなで、『鎌倉で暮らしていた源 実朝さん』が聞いた山の蝉も、ツクツクボウシではなかったか・・・
と、今日はこの一首にしました。


 


 


わが家の庭でも撮れた! (8月22日)



               〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜



            残暑お見舞い申し上げます


酷暑の砌、少しでも見た目の涼しげなものを、と古い写真を引っ張り出しました。
スイスのローヌ氷河です。氷河の中は天然クーラーですから、冷んやり感をどうぞ〜 (*^_^*)





ローヌ氷河入り口の売店のテラスから 
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