2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 久木・ひさぎ(あかめがしわ)

撮影場所 自宅付近 度会(わたらい)の 大川の辺の 若久木(わかひさぎ) 我が久(ひさ)ならば 妹恋ひむかも 巻12−3127 私の旅が長くなったら、妻は恋しがるだろうな。 アカメガシワの花 撮影場所 自宅付近 くすりの博物館 万葉集の植物

かつら

撮影場所 大船フラワーセンター桂の葉・可愛いハートの形 向つ岡の 若楓(わかかつら)の木 下枝(しづえ)取り 花待つい間に 嘆きつるかも 巻7−1359 向いの岡の、若いカツラの木の下枝を手に取って、その花の咲くのを待つ間に、おのずとため息がもれたことだ。…

茎立 (くくたち)

撮影場所 沢渡温泉 上野野(かみつけの) 佐野の茎立(くくたち) 折りはやし 吾(あれ)は待たむゑ 今年来ずとも 上野国(かみつけのくに)の歌 巻14−3406 上野(かみつけ)の、佐野のククタチを折って料理して、私はお待ちしています。たとえあなた…

つぎね(ひとりしずか)

撮影場所 大船フラワーセンター つぎねふ 山城道(やましろじ)を 他夫(ひとつま)の 馬より行くに 己夫(おのつま)し 歩(かち)より行けば 見るごとに 哭(ね)のみし泣かゆ そこ思(も)うに 心し痛し たらちねの 母が形見と わが持てる 真澄鏡(まそみかがみ)…

山たづ (にわとこ)

撮影場所 大船フラワーセンター 君が行き 日(け)長くなりぬ 山たづの 迎へを往(ゆ)かむ 待ちには待たじ 軽太郎女(かるのおほいらつめ) 万葉集 巻2−0090 君が行ってしまってから、長いこと日が過ぎてしまいました。迎えに行きましょう。いつまでも…

堅香子・かたかご(かたくり)

撮影場所 肘折温泉 物部(もののふ)の 八十乙女(やそおとめ)らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花 大伴家持 巻19−4143 少女達がおおぜい、寺の井戸の周りに集まって、楽しげに水を汲んでいる。その寺井の上に咲いているカタカゴの花 …

茅花(つばな)

撮影場所 久里浜の道端 戯奴(わけ)がため わが手もすまに 春の野に 抜ける茅花そ 食(め)して肥えませ 紀郎女(きのいらつめ) 巻8−1460 わが君に 戯奴(わけ)は恋うらし 賜(たば)りたる 茅花を喫(は)めど いや痩せに痩す 大伴家持 巻8−146…

山吹(やまぶき)

撮影場所 自宅 花咲きて 実は成らずとも 長き日(け)に 思ほゆるかも 山吹の花 巻10−1860 花だけ咲いて実はならないけれども、長い間こうして思っています、山吹の花を(山吹の花のような貴女のことを) 撮影場所 衣笠公園 くすりの博物館 万葉集の植…

つぼすみれ

撮影場所 肘折温泉 撮影場所 肘折温泉 山吹の 咲きたる野辺の つぼすみれ この春の雨に 盛りなりけり 高田女王 巻8−1444 たちつぼすみれ 撮影場所 衣笠山公園

すみれ

撮影場所 沢渡温泉 春の野に すみれ摘みにと 来しわれそ 野をなつかしみ 一夜寝にける 山部赤人 巻8−1424 春の野にすみれを摘みに来たのです、私は。それなのに懐かしくて、一晩野に寝てしまいました。 くすりの博物館 万葉集の植物

撮影場所 自宅付近 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照(したで)る道に 出で立つ少女(おとめ) 大伴家持 巻19−4139 春の庭園はくれないに輝いている。桃の花が明るく照り映える道に立つ美しい乙女よ くすりの博物館 万葉集の植物

樒 (しきみ)

撮影場所 小石川植物園 奥山の 樒(しきみ)が花の 名のごとや しくしく君に 恋ひわたりなむ 大原真人今城 巻20−4476 大意奥山のシキミの花の名のように、シキリにあなたを恋い続けることでしょうか くすりの博物館 万葉集の植物

さくら (山桜)

撮影場所 衣笠山公園 あしひきの 山の際(ま)照らす 桜花 この春雨に 散りゆかむかも 巻10−1864