2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

紫陽花・あぢさゐ

言問はぬ 木すら紫陽花(あぢさゐ) 諸茅(もろち)等(ら)が 練(ねり)の村戸(むらと)に あざむかえけり 大伴家持 万葉集 巻4−773 物を言わない木でさえ、色の変わりやすい紫陽花や諸茅(もろち)などの、一筋縄ではいかない心に欺かれたということ…

燕 (つばめ)

燕(つばめ)来る 時になりぬと 雁(かり)がねは 本郷(くに)思いひつつ 雲隠(がく)り鳴く 大伴家持 万葉集 巻19−4144 ツバメが来る夏になったと、雁は故郷を思いながら、雲に隠れて鳴いています。 *この歌は、「帰る雁を見る歌二首」と題された…

桑・くは (くわ)

筑波嶺(つくばね)の 新桑繭(にひぐはまよ)の 衣(きぬ)はあれど 君が御衣(みけし)し あやに着欲(きほ)しも 万葉集 巻14−3350 筑波山麓の桑の新芽で育てた繭の着物は着られなくても、あなたのお着物を着たいと無性に思うのです。(着物は持っ…