2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

春さらば 逢はむと思(も)ひし 梅の花 今日の遊びに あひ見つるかも 薬師高氏義通 万葉集 巻5−835 春になったら逢いたいと思っていた梅の花に、今日の遊宴で逢う事ができました。 *大伴旅人邸での宴会の折に詠まれた歌の中の一首です。 ☆ ☆ ☆ ようよう…

筑波の岳に登りて

筑波岳(つくはのたけ)に登りて 鶏が鳴く 東(あづま)の国に 高山は 多(さは)にあれども 朋神(ふたかみ)の 貴き山の 竝(な)み立ちの 見が欲し山と 神代より 人の言ひ継ぎ 国見する 筑羽(つくは)の山を 冬ごもり 時じき時と 見ずて行かば まして恋…

橘・たちばな

橘の 下吹く風の 香ぐはしき筑波の山を 恋ひずあらめかも 助丁占部廣方(すけのよぼろうらべひろかた) 万葉集 巻20−4371 橘の木の下を香ぐわしい風が吹く筑波山を恋しく思わずにいられません。 *筑紫へ向かう防人の詠んだ歌です。古来、筑波山には橘…