2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

生駒山 (いこまやま)

君があたり 見つつも居(お)らむ 生駒山(いこまやま) 雲なたなびき 雨は降るとも 万葉集 巻12−3032 あなたがいらっしゃるあたりを見ておりましょう 生駒山に 雲よ たなびかないで たとえ雨が降ろうとも 奈良の町の小高い所に登って西の方角を見ると…

百舌鳥 (モズ)

秋の野の 尾花が末(うれ)に なく百舌鳥(もず)の 声聞くらむか 片(かた)聞く吾妹(わぎも) 万葉集 巻10−2167 秋の野のススキの穂先で鳴くモズの声を 今頃聞いているでしょうか 独り聞くあなたは 平城宮跡を散策中、ふとヒバリの囀るような声を耳…

奈良の都

平城宮第二次大極殿跡から春日山を望む 秋されば 春日の山の 黄葉(もみち)見る 奈良の都の 荒るらく惜しも 大原真人今城(おほはらのまひといまき) 万葉集 巻8−1604 秋になると 春日山の紅葉を見るこの奈良の都の荒れていくのが惜しまれます *当時は…

奈良の大路

平城京朱雀大路と朱雀門 あをによし 奈良の大路(おおち)は 行きよけど この山道は 行きあしかりけり 中臣宅守(なかとみのやかもり) 万葉集 巻15−3728 奈良の大路は歩きやすいけれど、(越前への)この山道は歩き難いことでした 中臣宅守が、狭野弟…