松の花




松の花 花数にしも わが背子が 思へらなくに もとな咲きつつ


平群氏女郎(へぐりのいらつめ)  万葉集 巻17−3942




松の花を、あなたは花の数のうちとも思っていらっしゃらないのに、やたらに咲いています。
(私は、その松の花です)



平群氏女郎が大伴家持(おおとものやかもち)に贈った12首のうちの一首です。


横須賀市にある、くりはま花の国という公園の「県木の広場」には、全国の県の木が植えられています。
その広場の松の木に花が咲いているのをみつけました。松には雄花と雌花があるそうですが、さて、どちらがどちら?
一枚目の左がクロマツ(まだ蕾?)、右がアカマツの花。
下の写真はかなり昔、葉山御用邸付近で写したクロマツの花です。







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4月4日、くりはま花の国へ散歩に出かけました。
2日夜から3日にかけて吹き荒れた春の嵐で、ソメイヨシノの桜並木は殆ど散ってしまいましたが、遊歩道沿いの大島桜は満開で、風雨にもめげず大きな枝一杯にたっぷり花を咲かせておりました。
菜の花とチューリップは見頃で、ポピーもちらほら。
今日6日はポピー祭りの初日だそうですが、生憎の空模様です。
連休には見頃を迎えそうですから、世間さまが行楽に繰り出す前後の静かな日に、もう一度行ってみたいと思っています。
とは言うものの、意外に行けなかったりすることが多いので、どうなりますか・・・







散り残りの桜並木








奥の緑の一面がポピー畑です。開花まで、もうしばらく・・・