2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

霞立つ 野の上(へ)の方(かた)に 行きしかば 鴬鳴きつ 春になるらし 丹比真人乙麻呂(たぢひのまひとおとまろ) 万葉集 巻8ー1443 霞のたつ野の上の方に行ってみたら、鶯が鳴きました。春になるらしいです。 * * * 三浦半島でも、ようやく本格的…

夜を寒み 朝戸を開き 出で見れば 庭もはだらに み雪降りたり 万葉集巻10−2318 昨夜寒かったと思って朝戸を開けて出てみると これはまぁ 庭にはらはらと雪が散り積っています。 * * * 今朝パラパラと雪が降りました。今日は少し積るのかしら〜と思っ…

苔・こけ

結へる紐 解かむ日遠み 敷栲(しきたへ)の わが木枕(こまくら)は 蘿(こけ)生(む)しにけり 万葉集 巻11−2630 あの人が結んでくれたこの紐を解くのは遠い先なので 私の木の枕には苔が生えてしまいました *古代、男女が旅などで別れ別れになる時…

笹・ささ

馬来田(うまぐた)の 嶺(ね)ろの篠葉(ささは)の 露霜の 濡れてわ来なば 汝(な)は恋ふばそも 万葉集 巻14−3382 歌の大意 その1 馬来田の山の笹の葉が露霜に濡れているように 濡れて私がやって来たのは あなたをを恋しく思うからです その2 馬…