2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

青柳の 糸の細(くは)しさ 春風に 乱れぬい間に 見せむ子もがも 万葉集 巻10ー1851 青柳の糸のこまやかなこと。春風に乱れてしまわないうちに見せる子がいたらなぁ。 柳は中国原産ですが我が国への渡来は古く、万葉集にも数多く詠まれており、集中『…

春雨

春雨は 甚(いた)くな降りそ 桜花 いまだ見なくに 散らまく惜しも 万葉集 巻10ー1870 春雨よ、激しく降らないで。まだ桜の花を見ていないのに散ってしまうのは惜しいから。 ☆ ☆ ☆ 今日は冷たい花散らしの雨になりました。夜になって風が強く春の嵐の…

今日の為と 思ひて標(し)めし あしひきの 峰(を)の上(へ)の桜 かく咲きにけり 大伴家持 万葉集 巻19−4151 今日の宴のためにと標(しるし)をしておいた峰の桜が、こんなに美しく咲きました。 3月の末に、伊豆の畑毛温泉で湯浴みと散策を楽しん…