さくらばな




わが背子が 古き垣内(かきつ)の 桜花 いまだ含(ふふ)めり 一目見に来(こ)ね 



                               万葉集 巻18−4077  大伴家持



   あなたが住んでいた昔の垣内の桜の花はまだ蕾です。一目見にいらっしゃい。



      大伴池主さんの旧宅の西北の隅の桜の木を詠んだ歌です。






麗かな春の日差しに誘われて、午後、カメラを持って遠回りの道草を楽しみながら買い物に出ました。
TVがやいのやいのと流す桜情報に食傷気味で、もう桜はいいや、とウンザリ気分になっているのですが
近所の公園にちょっと寄ってみますとようやく二、三分咲きといったところでしょうか。
当地の桜の開花は今年は随分と遅れたようです。
週末には見頃を迎えそうですから、天気が好ければまた寄ってみましょう。


久しぶりに道端に咲く小さな花を写して歩きました。
加齢に伴い、屈んでカメラを構えるのが億劫で見ない振りして通り過ぎていたのですが
少し気分を変えて、コンクリートの隙間や人だの犬だのに踏みつけられる空き地で頑張る野草たちと暫し語らってみました。



アケビ


山鳩


総苞片が反り返っていないのでカントウタンポポでしょうか?









山桜