湿度が低く爽やかな日に衣笠山公園まで散策に出て、遊歩道沿いの見頃の紫陽花を写してきました。
まごまごしている間にもう一週間経ってしまいましたが、ま、こんなのはいつもの事です。
紫陽花の花は今でこそ人々に持て囃され、人を呼ぶために沢山植えて名所化された所は随分賑わうようですが、
その昔、私の母などは、この花を余り好まなかったような記憶があります。どうしてでしょう?
地味な色が時と共に移ろう様子に薄気味悪さを感じたのでしょうか。
言問はぬ 木すら紫陽花 諸茅らが 練(ねり)の村戸に あざむかえけり
と大伴家持も詠んでいます。
3、4日前の朝日新聞「天声人語」に
「もの言わぬ木にも、アジサイのように色の変わる信用できないやつがある━ 万葉集にはそんな歌すらある。」
とありました。昔の人にはそんな印象を与える花だったのかもしれません。
今や紫陽花は色も姿もさまざま、品種改良されて美しさ、愛らしさ、豪華さを競い、人々を惹きつけています。
衣笠山公園には特に珍しい品種は見られませんが、水分不足気味ながら、それなりに色とりどり目を楽しませてくれました。
この日の森の木々の上に、ホトトギスは トッキョキョカキョク としきりに叫び、ガビチョウ、鶯の美声の共演。
足元の笹薮では チョットコイ、チョットコイ とコジュケイがけたたましく呼び立てます。
ガサゴソと気配がするので目を凝らすと現れた二羽のコジュケイ。やっとカメラに捉える事が出来ました。(^_^)v
《叫び》 なクスノキ
東京湾 対岸は君津の工場地帯