布雲




夕されば み山を去らぬ 布雲(にのぐも)の 何(あぜ)か絶えむと 言ひし児ろばも


                           万葉集 巻14−3513



夕方になると山にたなびいて離れない布雲のように、何であなたとの仲が絶えることがありましょうか
と言ったあの子は、あぁ (どうしていることであろう)。



布雲   ニノグモはヌノクモの訛り
      布のように広がって続いている雲のこと。
     想い合う二人の仲が絶え間なく続くことに譬えているそうです。


児ろばも  バモはハモの訛り 

 




昨夕、そろそろ晩ご飯の支度を始めようか、とふっと立って窓の外を見ますと
夕方の空に薄絹を広げたような優しげな雲がゆっくり流れておりました。
あら綺麗! ちょっと写してみようかな。
オサンドンは後回しにして西の空が見渡せる近所の公園へ。
細い筋状の雲の帯が夕陽を中心に放射状に空に広がり、その中を飛行機が線を引きながら飛んで行きます。
この雲の形を布雲として良いのかどうか分かりませんが、今日も東歌。


あいにく富士山は雲隠れ。それでも夕陽はかなり富士山に近づいているのが見てとれます。
二週間後にはダイヤモンド富士が見られる・・・かな?





公園への道端で・・・
ツルニチニチソウ  此処では通年咲いています。


きぶし



今、庭に咲いているのは・・・
シレネ ピンクパンサー


オキザリス


ゆすらうめ


にわうめ