楝・あふち(栴檀・せんだん)



霍公鳥(ほととぎす) 楝(あふち)の枝に 行きて居ば 花は散らむな 珠と見るまで


   大伴家持 万葉集 巻17−3913



ホトトギスが楝(あふち)の枝に飛んでいって止ったら、珠のようになって花は散るだろうな。



昨年の今頃にも『楝とホトトギス』の歌を投稿しました。
大伴書持(ふみもち)が兄、家持へ贈った歌でしたが、それに対する返事の一首が今回の歌です。



                                      



去年鎌倉の本覚寺栴檀の花を見に行った折には、すでに花は散り、小さな実になっていて残念な思いをしましたので、今年こそはと時季をを見計らって出かけましたら、ほぼ花盛りでした。
小さな品のよい薄紫の花が、強い風に吹かれながら、しなやかに揺れているのでした。
ぐずぐずしている間に、あれからもう2週間以上の日が過ぎてしまいましたが、せっかく量産したピンボケ写真をそのままホゴにするのも勿体ないので(?)投稿いたします(*^。^*)


ホトトギスは、6月2日に今年初めて声を聴いてから、四・五日ほど声高らかに鳴いていましたが、今日はもう何処か、もっと爽やかな山の方でもへ渡って行ったようです。


本覚寺えびす堂前の栴檀の木



蕾の部分を拡大してみました。


本覚寺の山門(仁王門)と本堂です。
 


境内に咲いていアヤメとカラタネオガタマ
 




                                     




久方ぶりに訪れた八幡さまの大銀杏は、黒いネットで覆われていました。


いつもながら混雑している小町通り