五月(さつき)の 花橘を君がため 珠に貫(つらぬ)く 散らまく惜しみ
五月に咲く橘の花を、あなたのために糸を通して薬玉にしています。散ってしまうのが惜しいので。
*橘はミカンの古名で、芳しい花を薬玉にして楽しんだそうです。
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一週間前、空は青く風も爽やかで、如何にも散歩日和といった朝でしたので、『そうだ! ミカンの花と海を見に行こう♪』と思い立ち、JRと京急を乗り継いで津久井浜へ出かけました。
京急津久井浜駅から山側の長閑な畑の広がりの中に、三浦冨士〜砲台山〜武山へのハイキングコースが通じ、山裾にはミカン畑や苺のハウスが建ち並び、観光農園になっています。
ミカンはちょうど花盛りで清々しい香りが辺りに満ちておりました。
蜜柑の花越しに海の見える場所を探してオレンジルートというコースを登ってみましたが、晴れてはいるものの、いつの間にか薄もやの空に変わっていて、青い海は見えませんでした。
砲台山の見晴台からは、三浦半島の先端まで望むことができ、三浦冨士山頂からは本物の富士山が拝めるはずなのですが・・・ちょっと残念・・・また秋にでも・・・
道すがら野菜の花も写してみました。作物が放射性物質に汚染されないよう祈りながら