月草・つきくさ(ツユクサ)



月草(つきくさ)に 衣は摺(す)らむ 朝露に ぬれて後には 移ろひぬとも


                         万葉集 巻7−1351



露草で衣は摺り染めにしよう。朝露にぬれた後に、たとえ色があせてしまうことがあっても。



朝夕涼風が頬をなで夏の終わりを感じるこの頃は、元気を取り戻した露草が色鮮やかに咲いています。
万葉の昔、ツユクサで摺り染めされた露草色は色落ちし易いので、今では藍で染めた露草色、花色、縹色が一般的なのだそうです。古来、日本人には馴染み深い色で、歌舞伎の衣装など見ますと効果的に使われていて、日本人の色彩感覚の素晴らしさに気付かされます。
下の露草色の暖簾は、インターネットから無断借用させていただきました <(_ _)>


花色と聞くと私は、落語の『花色木綿』をすぐ連想するのです(笑)
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去年写した双子のツユクサと、淡い色合いのツユクサ
 


最近写したツユクサ