鴨頭草(つきくさ)に 衣(ころも)色どり 摺らめども 移ろふ色と いふが苦しさ
万葉集 巻7ー1339
露草で衣を摺り染めにしようと思うけれど、色が変わりやすいと聞くにつけ心が苦しいのです。
(あの人の申し出を受け入れようと思うけれど、気の変わりやすい人だと聞くと心配です。)
つきくさ (鴨頭草・月草・着草) ツユクサ科 一年草
ツユクサ・エノグバナ・アイバナ・ボウシバナ
食用 茹でて和え物、サラダなど。
薬用 解熱、利尿、解毒。
染料 花を藍色の染料とする。水で色が落ち易い。
* ツユクサは雑種が多く、冒頭の二枚は苞に毛があるのでケツユクサという種類らしい。
先週、伊豆の畑毛温泉に出かけました。
宿の近くの田んぼや川沿いの道には露草がまだ沢山咲いていて
中に双子の露草もチラホラ目につきましたので写してみました。
カメラの操作は無知で殆どオート専科なのですが、カメラの中のメニューに
「雰囲気を選んで撮影」というのがあるので、ものは試し、露草さんにモデルになって貰いましょう。
「くっきり鮮やかに」と「ふんわりやわらかく」の二種類を試すと
ほんとだ! クッキリとふんわりに写し分けてる。 近頃のデジカメは賢いなぁ。
田んぼの中に一つ変わった花を見つけました。
ツユクサより小さくてイボクサより大きい。これ何でしょう? カロライナツユクサ?
月草の月繋がりでお月さま。
27日の夕方、台所の東の窓に月光が射して明るくなっているのにフト気が付いて
急ぎカメラを持って二階の窓から空を見上げますと、十五夜お月さんが群雲に見え隠れしていました。
十六夜の月は山の端に昇る赤い月を期待していたのですが、生憎、東の低空に白く厚い雲の帯が掛かって見えず。
少し高く昇ってようやくお月見。清かに照る月が美しく、今年もよいお月見ができました。
十五夜の月 月に群雲のイメージで
十六夜の月