秋の野の 草花(をばな)が末(うれ)を 押しなべて 来(こ)しくもしるく 逢へる君かも
秋の野のススキの穂先を押し伏せてやって来た甲斐があって、お会いできたあなたです。
散歩がてら、城ケ島のススキを見に出かけました。
城ケ島のススキは八丈薄(ハチジョウススキ)という種類で、普通のススキに比べて「茎は太く葉の幅が広い大型のススキ」と伝え聞き大いに興味をそそられました。
考えてみると、城ケ島を訪れるのはいつも水仙がチラホラ咲く寒い時期で秋、ススキの頃は一度も訪れた記憶がありません。
というわけで、秋晴れの日にふっとその気になって行ってみました。
海を臨む台地一面にススキの原が広がる光景を想像していたのですが、意外にもしょぼしょぼした固まりで穂を揺らしており、やや期待外れ。
よく見ると刈りとった跡も見られ、何かの都合で刈ってしまったのか台風18号、19号の影響で枯れてしまったのか。
もしここが広大なススキの草原だったら立派な観光資源になるかも知れないのに惜しい!と思ったりしたのでした。
ここ一面がススキの草原で銀の穂波が潮風に揺れていたら、陽光に輝いていたら、見事でしょうね。
葉の幅は3cmほど。茎も太くて、大袈裟ですがサトウキビみたい。花穂も頑丈そうで全体に武骨な印象です。
城ケ島で見頃の花は・・・
ツワブキ
トベラの赤い実が青空に弾けておりました。
付録 庭のツワブキで食事中のアカタテハ。アゲハ類は頻繁に遊びに来ますが、タテハは珍しいです。