おほてら の まろき はしら の つきかげ を つち に ふみ つつ もの を こそ おもへ
(大寺のまろき柱の月影を土に踏みつつものをこそ思へ) 会津八一
会津八一歌碑
南大門から写したウメモドキの実と金堂
唐招提寺は私の気に入りのお寺の一つで、特に南大門から眺める金堂の佇まいが好きです。
平成12年(2000年)、金堂平成大修理が始まる少し前にここを訪れ
『多分これで見納めかな、落慶は見られないだろうな』
何となくそんな気がして柄にもなくしんみり見つめたりしていたのに、その9年後の平成21年(2009年)10月、私は無事生き延びて、南大門から、大修理を終えて少し軽やかになった大屋根が雨に濡れる金堂をつくづくと眺めたのでした。
あれからまた4年余りの歳月が流れ、この度は大好きな千手観音さんにも会いたいと思い、ゆっくり境内を拝観しました。この時期は観光客もまばらで、時に中国の団体さんで賑やかになってもすぐ静寂が戻ってきます。心平らかにゆったりと、素晴らしい建築や仏像、緑濃い苔のお庭など見て回り、いにしえに思いを馳せたりしながら心地よいひと時を過ごしました。
・・・とは言うものの寒さが厳しい! モーレツに冷えます!!
門前のお店で何か温かいものをと思ったけれど、土曜日にもかかわらず、どこもお休みでした。真冬は観光客が少なくて、お店を開けてもお商売にならないのでしょうかね。
仕方がないので唐招提寺を後に、長閑な垂仁天皇陵沿いの道を歩き、尼ヶ辻から近鉄電車で宿に戻りました。
本当は菅原の里まで歩くつもりだったのですが余りにも寒くって・・・残念!!
平成26年(2014年)1月18日のお話です。
食堂跡にクチナシの実
垂仁天皇陵
田道間守(たじまもり)ってご存知ですか? そのお墓ってことになってます。↓
尼ヶ辻へ向かう近鉄電車