鎌倉散歩


暖かな日の昼下がり、鎌倉散策に出ました。
さて、今日は何処を歩こうかな。 そうだ! 彼方此方の銀杏の黄葉を見ながら荏柄天神まで行ってみよう。
荏柄天神社の大イチョウは、6年前に倒れた八幡さまの大銀杏に次ぐ古木だそうで、と云うことは現在では鎌倉一番の大イチョウになるわけで。
八幡さまの大イチョウは何時でも其処にあるのが当たり前な存在でした。
若葉が可愛らしいな、綺麗に黄葉したな、葉を全部落したな、と時ごとに見上げていても、その姿をカメラに収めることはなかったのでした。だって何時でも見られると思ってたんだもの。でも、樹齢千年とも云われる老木だったのです。
荏柄天神さんの大イチョウは樹齢九百年とか。
こちらも余り熱心に見たことがなかったので、この度はしっかり見て来ましょう。
先ず、八幡さまに寄って大イチョウの「ひこばえ」の様子を見ますと、小さいながら銀杏らしい姿に育って葉は綺麗に黄葉しておりました。
土曜日とあって八幡宮境内は大変な人出。結婚式やら七五三詣り、内外の観光客で大賑わいです。
柳原神池に架かる赤い橋の両側と国宝館前のモミジは真っ赤に染まり、写真を撮りたい人でごった返していましたが、池の奥の方のモミジは葉が枯れて痛ましい状態でした。






柳原神池



国宝館前


横浜国大付属の校門前や、頼朝墓所白旗神社の銀杏など見ながら荏柄天神社へ。
イチョウは葉は未だ緑を残しながら、どっしり貫録十分に、境内の片隅から二階堂の町並みを見下ろしているのでした。


横浜国大付属校門前


白旗神社の銀杏


荏柄天神社



二階堂の小路で


折角ここまで来たので金沢街道を横切って、久しぶりに田楽辻子の路から釈迦堂口切通しの浄明寺側の今の様子を見て来ました。
以前、小さな梅の畑があった所に通行止めの柵が設けられ、この先は道が曲がっているため、切通しは全く見えず、残念!
春に白い花を咲かせていた梅の木は跡形もなく、草茫々の寂しさ。兵どもが夢のあと。これも鎌倉らしい風情でしょうか。


滑川


田楽辻子(でんがくずし)のみち


釈迦堂ヶ谷 



一年で最も日の短いこの季節。とぼとぼ歩いているうちに、とっぷりと暮れてしまいました