山にも野にも




冬ごもり 春さり来れば あしひきの 山にも野にも 鴬(うぐひす)鳴くも
                                                 
  万葉集 巻10−1824




春になったので、山にも野にも鴬が鳴いています。




23日の朝、家にいて、鶯の鳴く声を近くに聞きました。今年はこれが初めてです。
例年ですと2月末にはケキョケキョと発声練習が始まりますが、今年は遅い初音でした。
午後、買い物がてら日光浴をと 「くりはま花の国」 へ散歩に出て春の気配を探ってみますと
もうポピーが咲き始め、スミレやキブシ、赤ちゃんの手のような柔らかそうなモミジの葉など目に留まり
ようやく春本番へと季節が動き始めたようでした。
鶯も遠い梢の先で鳴き交わし、目を凝らすと枝渡りする姿をチラリと見せ、「写したいな」とは思えども
望遠の利かないカメラでは所詮無理というもの。もっと近くに下りてきて鳴いてくれないかなぁ。



セイヨウシャクナゲ                       タチツボスミレ
 


トサミズキ                            キブシ
 



冬桜の一種でしょうか? 小さい花です。


こちらは寒緋桜。日が翳って惜しいですが見頃でした。




椿は、今頃が花の種類を多く楽しめるでしょうか。
つけられた名前がどれも魅力的です。太郎冠者、式部、春日野、明日香、胡蝶侘助、他にも色々。
「乱拍子」という名の気になる木を見つけ、花を是非みたいと思いましたが、咲いてなくて・・・


わが家の庭でも小さな春が開花しました。


今日午後3時頃の室温20℃。ついこの間の寒さが嘘のようです。