筑波嶺(つくばね)




筑波嶺に 雪かも降らる 否(いな)をかも 
かなしき児ろが 布(にの)乾さるかも

                  万葉集 巻14−3351



筑波嶺に雪が降ったのだろうか。それとも愛しいあの児が白い布を乾したのだろうか。



『にの』とは『ぬの』の東国訛り。



                                     



初めて茨城県つくば市に行って参りました。
筑波山は1度は行って見たい場所でしたが、都心のビルから、また東北方面への旅の途中、車窓から眺めるばかりでしたので、寒さを気にしながら思い切って出かけました。
浅草から『つくばエクスプレス』に乗り1時間足らずで『つくば中央』。そしてバスに40分ほど揺られて筑波山神社入口まで。意外に足の便の良い所でした。
23日に降った雪で、白いお山を期待したのですが、街からは雪化粧したようには見えず、ズームで山頂の雪をどうやら写すことができました。
山の写真はつくば駅近くの三井ビル最上階からです。


山麓の飯名神社境内にこの歌の歌碑がありました。
『いなをかも』の『いな』が『飯名』かかっているのでは、と云う事らしいですが、さて・・・?