海人の釣舟



風を疾(はやみ) 沖つ白波 高からし 海人の釣舟 浜に帰りぬ


   角麿(つのまろ)  万葉集 巻3−294




風が強く沖は波が高いようです。漁師の釣舟が浜に帰ってきました。



 


向かいは伊豆大島






                           ☆            





朝から風が強いので『散歩には向ない日かな?』と迷いながら、先週、久しぶりに江の島へ出かけました。
案の定、島の最奥の稚児が淵、岩屋の辺りは波が荒くて島巡りの観光船も欠航でしたが、磯に打ち付ける波飛沫は豪快で気分爽快な眺めです。幸い風も次第に収まってきました。
道中、以前から気になっていた江の島丼(刻んで煮たサザエを卵でとじたもの)を味わったり、海苔羊羹を買い求めたりしながら奥津宮、中津宮辺津宮と巡拝、参道の店先を冷やかしたり楽しんでいると、いつの間にか日がとっぷりと暮れてしまいました。
寒い帰り道の弁天橋から振り返れば、島の上に一番星がキラキラと瞬いているのでした。