箱根の山




あしひきの 山に白きは わが屋戸に 昨日の夕 降りし雪かも


  萬葉集 巻10−2324






鉛色の冷たい雨が降る日に、厚い冬のコートを着込んで箱根に行きました。
標高の高い所では雪になり、何台かの車が立ち往生して通行止めになったとかで、路線バス箱根町行きは小涌園で折り返し。
もっと上に行くお客さんはタクシーで行ってください。とバスの運転手さんがアナウンスしてました。
幸い私共は宮ノ下泊まり。無事、宿に到着。やれやれ・・・寒かった!
この日案内された部屋はフォレストロッジの5階。
スチームが効いてほんわかと暖かく、お部屋の浴室にも温泉が来ているので、ゆっくりと過ごし、
翌朝目覚めて窓の障子を開けると、真っ青な空の向こうの外輪山の頂は冴え冴えと白く輝いているのでした。
こんなに綺麗な空だから、今日は上まで行ってみよう、とバスで元箱根まで。
正午頃にはぐんぐん気温が上がって雪が融け、芦ノ湖畔の道はべちゃべちゃと歩きにくい所もありましたが、
杉並木には雪がなくて気持ちの良い散歩道でした。でも、杉の梢に積もった雪が氷の塊となって時々落ちてくるので
あれに直撃されたら痛いだろうな。運よく当たらなくてよかった!



芦の湯付近



元箱根  真っ白な富士山が姿を見せておりました。



元箱根から駒ヶ岳、二子山方面



昼なお闇き 杉の並木



杉の梢で凍った雪の塊がコツンコツンと落ちて来ます。



咲き始めた湖畔の馬酔木




馬酔木のトンネル



午後、湧き立つ雲が富士山を包みこもうとしています。。



「箱根八里」歌碑  ♪〜箱根の山は天下の険〜♪