このゆふべ 降りくる雨は 彦星の 早漕ぐ船の 櫂(かい)の散沫(ちり)かも


                                  万葉集 巻10−2052


    7月7日の今宵降って来る雨は、彦星が急いで漕ぐ舟の櫂(かい)のしぶきでしょうか。




からしとしとと静かに降る雨を眺めながら、「なんとか梅雨らしい写真が撮れないかな」
とニワウメの実を家の中から狙ってみました。
午前中は風もなく、時折雨が激しく降ってきた時にシャッターを押したのですが、さて出来映えは・・・?
自分では、雨脚も写っているように見えるし、いいんじゃないの、など思っております (*^。^*)


午後からは湿った生温い南の風に変わり鬱陶しい日になりました。
梅雨も後半にさしかかり、南の海では台風がどちらに行こうかと進路を窺っているもよう。
何とぞお静かにお通り願いたいものです。


今日の歌は七夕の歌で「秋の雑歌」の中の一首ですから、使ったものかどうか迷いましたが
現代は七夕と云えば梅雨のさ中、ま、いいか、とこの歌を選びました。
ちなみに今年は8月20日が旧暦の七夕だそうです。こちらの方がやはり季節感はピタリときますね。


道端の葛の葉 (小雨の日に)


道端の昼顔の花


庭の紫蘭の葉



ニワウメの実



小田原駅地下街の笹飾り



                    *                          *



さくらんぼ欲しさに、山形県のとある市に「ふるさと納税」してみました。
クール便で送られてきたのは糖度の高い完熟さくらんぼです。
箱に整然と並べられた宝石のようなのを何となく想像して待っていたのですが、極く普通の実が雑然と入っていたのでした。