石走(いわばし)る 瀧もとどろに 鳴く蝉の 声をし聞けば 都し思ほゆ



 万葉集 巻15−3617 大石蓑麿(おおいしのみのまろ)


岩の上を流れる滝の音が轟くばかりに鳴く蝉の声を聞くと、奈良の都が偲ばれます。



天平8年6月、遣新羅使船が安芸の国(広島県長門の島(倉橋島)に停泊した時に、使人(つかひびと)のひとり大石蓑麿が詠んだ歌です。




ミンミンゼミ


アブラゼミ
 


連日の厳しい暑さだの台風だので外出する気にもなれず、日毎にやってくる蝉たちの観察?を楽しみにし過ごしております。
わが家の枝垂れヒバと、お隣さんの枇杷の木が好きなようで、毎日入れ替わり立ちかわり来て、賑やかに夏を謳歌しています。
主にミンミンゼミ、アブラゼミ、秋立ってツクツクボウシも仲間に加わりました。
一番写したいのはヒグラシなのですが、日暮れ時、たまに枝垂れヒバに来て鳴くので、カメラを持ってそっと近ずくと、ピタッと鳴き止んでしまいます。目を凝らして探しても、茶色でガサガサした木肌の所為か、小さい蜩が保護色のためか、未だ一度も見つかりません。
滑らかで白っぽい木肌のビワの木なら見つけ易いのですが、ヒグラシの好みの場所ではないようで。
クマゼミも見たことがないのでご来臨をお待ちしているのに、当地では個体数が少なく、人家の方まで来る気がないようです。


枝垂れヒバの枝に小ぶりの蝉がいたので、ヒグラシかなと期待したのですがツクツクボウシでした。
8月7日、今年初めてツクツクボウシの声を聴く。
 

ツクツクボウシ

台風11号の影響で吹く強風に揺すられても、突然激しく降る雨にも耐えて、しっかり木にしがみついています。


上 ツクツクボウシ  下 ミンミンゼミ 


左 ツクツクボウシ  右 ミンミンゼミ  


今日、ニイニイゼミがまた現れました。



                     ☆   ☆   ☆      




横須賀港で花火が上ると、わが家の二階から遠く山越しに、山より高く上がったのは良く見えるんです。
今年も8月2日に花火大会がありましたので写してみました。
花火モードを試したのですが、シャッターボタンを押してから2、3秒後にカシャリと写るため
その間、手が震えているのか、金釘流の変わった花火になりました。
いつも通りオートで撮ったほうが良かったのかな?
これでも、 うん! なかなか芸術的に写ったんじゃないの♪  本人は大いに気に入っております。
お笑い種に。