雲雀




うらうらに 照れる春日(はるひ)に 雲雀あがり 情(こころ)悲しも 独りし思へば



大伴家持 巻19−4292




うららかに照る春の日に
雲雀があがり囀っているけれど
わたしの心は悲しい
独り物思いをしていると




                                     



あげヒバリ・・・に見えますか?(*^。^*)



吉野山蔵王権現を観に行った序でに、明日香、藤原宮跡、奈良も訪ねました。
明日香でも藤原宮跡でも雲雀の囀る声はよく聴いたのですが
姿は全く捉えられませんでした。
平城宮跡では、朱雀門大極殿の間に広がる草原の中で、雲雀が子育ての真っ最中らしく
アチコチで賑やかにピーチクパーチクと囀る声がしていました。
こんなに沢山いるのだから、ヒバリ撮りたい!
しかし〜〜雲雀は用心深いのでしょうか。声はすれども姿は見えず。
さて、大極殿をひと通り見学して、ぶらぶらと二条大路へ戻る途中
思いがけず足元から雲雀が飛び上がったのです。
また、空を飛んでたのが降りてきて着地するのも目撃しましたので
その辺りを闇雲に狙ってパチリ!
それを帰ってからトリミング、拡大したらば写ってました! 下の写真をご覧あれ(笑)



大極殿


朱雀門近くの湿地の葦の茎にも一羽とまっているのを見つけました。
ヒバリの雄はこうやって見張りをするそうです。


朱雀門


以前ここへ来た時、ヒバリの鳴き真似をするモズに出会いましたが
今回は本物のヒバリに会えました。





氷室神社の境内に
何故かこの歌の歌碑が建っておりました。