白毫寺参道 (奈良市白毫寺町)
高圓(たかまと)の 野辺の秋萩 いたづらに 咲きか散るらむ 見る人無しに
高円の野辺の秋萩は、空しく咲いては散っていることでしょうか
ご覧になる皇子さまも、もういらっしゃらないで
* 霊亀元年(715年)九月に亡くなられた志貴皇子(しきのみこ)を偲び詠んだ歌です。
(続日本紀には霊亀二年八月十一日薨去となっています)
万葉のころ、高円山の麓の辺りに天智天皇の第七皇子、志貴皇子の離宮があり、その山荘を寺としたのが今の白毫寺(びゃくごうじ)であると伝えられています。
萩の花はもう散ってしまったかも・・・と思いつつ行って見ましが、案の定、花は殆んど散って実になっていました。
萩の寺として知られる白毫寺の萩は、ニシキハギ(錦萩)が多いそうで、参道の石段の両側を覆うように咲く花の盛りは、さぞ見事なことでしょう。ここは春の五色椿も有名ですよね。
白毫寺は高円山の山麓の高台にあって眺望が素晴らしく、遠く生駒山、信貴山、二上山、
葛城・金剛の山並み、近くは奈良市街が見渡せます。
お庭の片隅にひっそりと万葉歌碑がありました(犬養孝 書)
ここで !突然ですが! 鎌倉の萩の花を〜(#^.^#)
英勝寺の萩と浄光明寺の白萩
鷺池に影を映す高円山と浮御堂