夏草・なつくさ



わが背子(せこ)に わが恋ふらくは 夏草の 
            刈り除(そ)くれども 生(お)ひ及(し)く如し


                           万葉集巻11−2769



あの人を恋する私の心は、刈りとっても次々に生えてくる夏草のようなものです。



一週間ほど、山梨県増富温泉で静養してまいりました。
ここは日本百名山金峰山瑞牆山の登山口にあり、武田信玄隠し湯と言われています。
標高千メートル程の山峡に湧く冷鉱泉はラジュウム含有量が多く、様々な病に効くのだそうで、長期滞在の湯治客が大勢訪れ、夏休み中は、家族連れや登山客、釣り人、バーベキューを楽しむ人々で賑わいます。
温泉地の周りは穏やかな山里で、毎日カメラを持って散策を楽しみました。
散歩道の茂った夏草の中には、珍しい花も咲いていましたので、ご覧に入れますね。


一枚目と二枚目は三浦半島で撮りました。

アレチハナガサ                 


マツヨイグサ                     ヒメジョオン


シシウド                       ムシトリナデシコ


シデシャジン