九月(ながづき)の雨




九月(ながづき)の 時雨の雨の 山霧の いぶせき吾が胸 誰(たれ)を見ば息(や)まむ
                                   一に云はく、十月(かむなづき)時雨の雨降り


                    万葉集 巻10−2263



九月のしぐれの雨が山霧となって晴れないように、鬱屈した私の胸は誰を見たらば安まるでしょう。



 陰暦の長月は現在歴の10月ですから情趣がずれますが・・・




作並温泉にて (7月の画像ですが、山霧のイメージで)


昨日は一日中、時には不安に駆られる程の大雨が断続的に降りました。
急傾斜地が多いこの辺りでは、こんな日は崖崩れが一番の心配ですが
消防車、救急車のサイレンを聞かなかったので、幸いにも近隣では災害は免れたようです。
今朝は未明から朝8時頃まで雷が鳴り続き寝不足の一日になりました。
空を見上げると、午後から少し雨雲が薄くなりつつあります。
このまま雨が上がってくれると良いのですが。


TVでは川の氾濫による被害拡大の映像が刻々と流れ、胸塞がる思いです。
一刻も早く助けを求める方々が救助され、水が引きますように。








今日の写真、なんか暗くて重苦しいかなぁ、と脈絡もなく明るい色を追加 (^_^;)


生でも甘〜い「あまえん坊」