桜花 時は過ぎねど 見る人の 恋の盛りと 今し散るらむ


  万葉集 巻10−1855




桜の花は、時節が過ぎたわけではないのに、人々が盛んに愛でてくれるうちにと
今、散ってしまうのでしょう。




          




近所の公園から。東京湾を隔てて房総半島(鋸山、富山方面)




左はご近所さんの樹齢百年を超える桜です。


この春は遠出の機会が無かったので、近隣の桜を観て歩きました。
横須賀市衣笠山公園は、日本の桜百選に数えられる桜の名所なのですが、かつて咲き誇っていた染井吉野は老い、ちょっと寂しい風情です。
広場には若い紅枝垂れ桜が植えてあるので、大きく育ったら今とは違った彩りを添えることでしょう。
以前この公園にお花見散歩に来た時は、花の下で多くのグループがバーベキューをしていて雰囲気ぶち壊しでしたが、今年は皆さん持参のお弁当や、屋台の食べ物など買って和やかなお花見風景で、随分マナーが良くなったように感じました。


今日の冷たい風雨で、頑張り屋さんの桜も散ってしまうのでしょうか。



衣笠山公園一帯ははヤマザクラも多いです。



 


夕日を浴びて走る電車(横須賀線