八千種に・・・



 八千種(やちくさ)に 草木を植ゑて 時ごとに 咲かむ花をし 見つつしのはな


                    大伴家持 万葉集 巻20−4314



いろいろな種類の草木を植えて、時節ごとに咲く花を愛でましょう。


               

                                        





横須賀市にある神奈川歯科大学の構内に、一本のジャカランダの樹があります。
数年前に、朝刊折込みのタウンニュースの記事でその事を知り、ぜひ一度見たいものと思いながら、花の咲く季節になるとつい失念して見る機を逸しておりましたが、今年はふっと思い出したので訪ねてみました。
想像していたより大きく成長した樹に花は8分咲きくらいでしょうか、濃い青紫の蕾もまだ沢山ありました。和名は桐モドキ(ノウゼンカズラ科)
蕾の色の影響なのか、全体的には桐の花より青みの強い紫に見え、曇りがちの空が背景でも、おお〜!綺麗だこと〜!と思わず見とれてしまうほど美しく、涼やかな花色でした。
以前、私の兄夫婦がジンバブエの首都ハラレで暮らしていた時に送ってくれたジャカランダ並木の絵葉書や、帰国後に聞いた話によりますと、現地では葉が出る前に花が咲いて、まるで桜のように見えるそうですが、歯科大のジャカランダは、緑に繁った葉と一緒に花が咲いておりました。気候風土の違いで花の咲き方も変わるのでしょうか。


ジャカランダと歯科大付近のアレコレをスライドショーにしました。よろしかったら・・・