立ちて居て たどきも知らず わが心 天(あま)つ空なり 土は踏めども

 
                           万葉集 巻12−2887


立ったり坐ったり物が手につかず、私の心は上の空です。足は地を踏んでいるのですが



これは相聞歌の「正(ただ)に心緒(こころ)を述ぶる歌(他の事物に托さずに心情を真っすぐに述べるという意味)」に分類された中の一首です。


立っても坐ってもいられない。足が地に着かない。上の空〜☆
こういった初々しい恋心、私にもあったかしら?と考えてみましたが
もう遥か昔のことですっかり忘れてしまいました(笑)
子供の頃、明日は遠足と云う日はウキウキして、用意した乏しいお八つをリュックに入れたり出したり、夜も眠れなかった思い出があります。
今、物が手につかず上の空になる事と言えば、心配事が突然降って湧いたように襲ってきた時でしょうか・・・


足が地に着かない状態といえば〜飛んでいる飛行機の中。
というわけで、上空からの写真と天つ空の写真をかき集めてみました。
それにしても〜東京の空は汚れていますねぇ。


羽田空港                          翼の左に富士山が
 


空と海と陸と


川の中の空                         白樺と空
 


空の下は室蘭方面、噴火湾、その向こうに駒ヶ岳も(登別温泉クマ山から)