鴛鴦・おし (オシドリ)



鴛鴦(をし)の住む 君がこの山斎(しま) 今日見れば 馬酔木の花も 咲きにけるかも


御方王(みかたのおおきみ) 万葉集 巻20−4511




オシドリの住む、あなたのこの庭を今日見ますと、馬酔木の花さえ咲いています。


中臣清麿邸での宴の席で詠まれた『山斎(しま)をみて作る歌三首』のうちの一首です。
山斎とは、泉水や築山のある庭園のことです。



さて、「おしどり夫婦」などと言いわれるように、生涯仲良く添い遂げるイメージのオシドリですが
その実態は、寄り添って暮らすのは繁殖期だけで、抱卵期にはペアを解消するのだそうです。
知らなかった・・・! 
また雄は夏になると、あの美しい羽の色が消え、雌に似た色に変わるのだそうです。
これにもまたビックリ!
実は私、未だオシドリを見たことがなく憧れの鳥でして・・・是非一度見たいものです。


今年も馬酔木の花も咲き始めましたね。