一つ松 幾代か経ぬる 吹く風の 音の清きは 年深みかも


                           市原王 万葉集 巻6−1042



この一株(ひともと)の松は、幾代を経ていることでしょうか。松を吹く風の音が清らかなのは、久しい年を経ているからかもしれません。




松は、山地に多いアカマツと、海辺近くに生えるクロマツがありますが、海に囲まれた三浦半島で目にする松は、殆んどクロマツです。


新年恒例の、孫たちへのお年玉授与?の儀式も滞りなく済ませ、暮れから帰省していた息子も任地へ戻り、さぁ、これからがジジババのお正月休み〜とばかり、湯河原で温泉に浸かって参りました。
中二日は穏やかな好天に恵まれ、近くの山道の散策を楽しみました。フカフカの落ち葉の絨毯を踏みしめながらのミニハイクです。湯河原は箱根山の麓の山間の温泉地ですが、海も近いので、クロマツが自生しているイメージでしたが、さしたる標高でもないのに、山にはアカマツがぽつぽつ生えておりました。
のんびりと滞在し、帰宅の日は冷たい雨になりましたが、鎌倉で途中下車して八幡宮に初詣。
雨の中の八幡さまの風情もしっとりとして好いものでした。
お参りのあと、太鼓橋の脇のクロマツを写したのが一枚目の写真です。



三浦半島西岸、秋谷の立石の「ぼんてん」と呼ばれる岩礁に生えるクロマツ



新宿御苑アカマツ



クロマツの葉            クロマツの花           クロマツの幹


葉山御用邸クロマツの林



おまけに・・・湯河原で咲いていたロウバイ







 夫婦善哉        御膳しること田舎しるこ      粟ぜんざい