澤蘭・さはあららき(サワヒヨドリ)


  撮影場所 瑞牆山麓 富士見林道


天皇孝謙天皇)と大后(光明皇后)と共に大納言藤原(仲麻呂)の家に幸(いでま)す日に,黄葉(もみち)せる澤蘭(さはあららき)一株(もと)を抜き取りて、内侍 佐佐貴山君(ささきのやまのきみ)に持たしめ、大納言藤原卿と陪従(へいじゅ)の太夫等とに遣賜(たま)う御歌一首


この里は 継ぎて霜や置く 夏の野に 我が見し草は もみちたりけり


                         孝謙天皇  万葉集 巻19−4268



この里は次ぎは霜を置くのであろうか。かって夏の野で私が見た沢あららきは、もう黄葉している。



                            撮影場所 瑞牆山麓 富士見林道



瑞牆山麓の川沿いや林道にはこの花が沢山咲いていて、蝶や蜂が蜜を吸っています。
 花色は白や紫があります。紫色の花は「藤袴」にそっくりです。
 私は実はヒヨドリバナと区別ができません。ですから間違っているかも。