今(この)世にし 楽しくあらば 来む生(よ)には 虫に鳥にも われはなりなむ
この世で楽しく(酒を飲み)過ごせるのなら、来世では虫にだって鳥にだってなりましょう。
*太宰帥大伴卿(大伴旅人)、「酒を讃(ほ)むる歌十三首」の中の一首です。
過ぐる夏の旅で写した虫の数々を並べてみました。
蝶々が多いので、蝶の歌があればよいのですが、万葉集には一首も詠まれていないそうです。
で、旅人さんのこのお歌をお借りしました。
乗鞍高原ではオオミスジ、ヒョウモンチョウの仲間をよく目にしました。
林の中ではヒカゲチョウの仲間がいろいろ。
ヒョウモン、ヒカゲの仲間は種類が多く、図鑑で調べてもコレと判別が難しいです。
山梨県瑞牆山麓では、初めてコムラサキという名の蝶に出会いました。
この蝶は光線と見る角度によって翅が紫色に輝く、と図鑑にありましたが、偶々目の前に飛んできて止まったのは
後ろ向きで、これは最も紫に見えない角度なのだそうです。知っていたらもっと念入りに観察したものを・・・
バッタの幼虫かな? 翅がなく1.5センチほどの体長でした。(ヤマトフキバッタ?)
ルリイトトンボとミヤマアカネ
エルタテハとコムラサキ
ヒカゲチョウの仲間
ツマグロヒョウモンとオオウラギンスジヒョウモン?