玉藻




明日香川 瀬瀬に玉藻は 生ひたれしがらみあれば 靡(なび)きあはなくに


      万葉集 巻7−1380



明日香川の瀬ごとに美しい藻が生えていますが、しがらみがあって、互いになびき合うことができません。



「しがらみ」とは、流れる水を堰き止めるために、竹や木の枝を杭にからませたもの。
「しがらみを」を、恋の邪魔をする者にたとえて、邪魔する人がいるから好きな人になびくことができない
とうたっています。




これ・・・何の写真? 実は藻(川藻)です。
残念ながら明日香川の藻ではなくて、乗鞍高原の林の中の清らかなせせらぎに揺れていました。
澄んだ冷たい水に靡く藻がとても綺麗でしたので写したのですが、惜しいかな、上手に撮れなくて。


下の三枚は明日香村祝戸地区を流れる明日香川で、玉藻橋と云うゆかしい名の橋の袂には歌碑もありましたが
川の中に藻は見当たりませんでした。水質が変わって今は藻が生育出来ない環境なのかもしれません。





        








パソコンが『W7』になって画面のサイズが変わり戸惑っております。
お見苦しかったらスミマセン。