時の花




時の花 いやめづらしも かくしこそ 
見(め)し明(あきら)めめ 秋立つごとに

 
  大伴家持 万葉集 巻20−4485 




季節の花はひとしお心ひかれます。
このようにしてご覧になって心をお晴らし下さい。秋になるごとに。



万葉時代の秋立つ頃の花といえば、萩、女郎花など秋の七草を思い浮かべます。
菊は平安時代に中国から渡来したということですから、家持さんを始め万葉人はまだ知らなかった筈ですし、もう晩秋で季節もずれますが、そこの所は無視して今日はこの一首にしました。






  ☆      





11月7日、所用で千駄ヶ谷まで出かけた序でに浅草に立ち寄りましたら、浅草寺境内で『菊花展』が開催されておりました。比較的小規模な展示でしたが、花の色々を集めてきました。
壱等賞だの優秀賞三席だのと評価した札が付けてありましたが、門外漢には何故こちらが壱等であちらが弐等なのかまるでわかりません。ただ『立派ねぇ。よい花を咲かせるにはご苦労があるのでしょうねぇ。ふ〜ん』と感心しながら観賞して廻ったのでした。



浅草は海外からのお客さまが戻って大変な賑わいです。この日は欧米の方が多く、皆さん積極的に観光を楽しんでいらっしゃる様子で微笑ましく感じました。


伝法院庭園が公開中でしたので初めて入ってみましたが、此処が浅草寺の一角?と疑われるほど鬱蒼とした木立に囲まれた静寂な回遊式庭園で、沢山の小鳥の声が聞こえました。


では、集めた花のいろいろを〜  重かったらご容赦下さいませ<(_ _)>