松が枝の雪



松が枝の 地(つち)につくまで 降る雪を 見ずてや妹が 籠(こも)り居(を)るらむ


  石川内命婦(石川女郎) 万葉集 巻20−4439



松の枝が地につくほどに降る雪を見ないで、あなたは籠っておいでなのでしょうか。




天智天皇の皇女、水主内親王(もひとりのひめみこ)は体調がすぐれず、何日も参内されませんでした。
そこで 太上天皇元正天皇)が、冬の日に靭負(ゆけひ)の御井衛門府近くの井)にお出でになった時、お傍の命婦(みょうぶ)たちに、水主内親王に賜うための、雪の歌を作るよう命じられたのです。でも命婦たちは上手く歌が作れませんでした。石川命婦ただ一人がこの歌を作って奉ったということです。



                   

 







3月3日雛祭りの夜に箱根の冨士屋ホテルに一泊しました。
天気予報によると、3日は晴れのち曇り、一両日はまずまずの天気のようでしたので、前日に急遽予約を入れました。
さて当日、家を出る時は晴れていたのに、小田原では怪しい雲行き。大平台あたりで雪になり、宮の下に着いた頃には深々と(ちょっと大袈裟かな?)降っていたのでした。


例年2月になると、冨士屋ホテルは「リゾートパスポート」と称する、4月から翌年3月まで、平日のみ利用できる格安宿泊券を発売します。それを毎年4泊〜6泊分購入して、ちょっと気分転換したい時に利用しています。
格安ですから当然、通される客室は上等ではなくそこそこですが、こちらも『ふだん着の温泉』感覚ですから、それなりの滞在を楽しんでおります(*^。^*)
と云うわけで、3月末で無効になるチケットが一泊分残っていたので、混雑しないうちに使っちゃわないと・・・と出かけたのでありました。
次の朝、青空のもと白く輝く雪景色の庭園を廻ったあと、メインダイニングで爽やか気分な朝食をとり、来た甲斐があったと満足してチェックアウトしたのでした。