水の音




奥山の 木の葉隠れて 行く水の 音聞きしより 常忘らえず


 万葉集 巻11−2711



奥山の木の葉隠れに流れる水の音を聞くように、あなたの噂話を聞いてから
いつも忘れることができません。


噂話を流れる水の音に譬えています。



        ☆    



7月の猛暑に耐えかねて、山梨県増富温泉に数日滞在しました。
泉温30℃以下の冷泉にノンビリ浸かっておりますと、暑さで蓄積された体内の熱が徐々に下がってきて、快食快眠の日々でした。
この夏はどこの宿も空いているようで、お土産屋さんも首を傾げるほどお客が少ないそうです。
山の中の鄙びた温泉場で設備も今ひとつなので敬遠されたのでしょうか?
それともデフレの影響でしょうか?
常連の高齢の宿泊客が、以前に比べてとても減っているように感じました。


さて、今回のテーマは『水の音』と云うことで、温泉地を流れる本谷川の川音が聞こえそうな写真をかき集めました。噂話の譬えとしてはちょっと・・・な、ドウドウと轟くような流れですが、行く水の音、聞こえますでしょうか?








散策の途中で野の花や蝶など沢山写しましたので、コラージュにしてみました(*^_^*)




残暑お見舞い申し上げます

朝夕は微かな秋の風を感じるようになり、今日は家にいて、この夏初めてツクツクボウシの声を聞きました。